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  • 信長の夢に魅せられ、少女は信長の忍びとなった――。

    ロングインタビュー
    ロングインタビュー

    ちょっとドジだけど忍びの腕前はピカイチな10歳の女の子・千鳥を演じるのは、昨年の声優アワードで主演女優賞に輝き、いま最も注目されている水瀬いのりさん!
    彼女にTVアニメ「信長の忍び」の見どころ、千鳥の魅力を伺いました☆※このインタビューは2016年ヤングアニマル20号に掲載されたものです。

    ――TVアニメ「信長の忍び」が放送スタートしました! どんなアニメか教えていただけますか?
    水瀬 はい! 織田信長を主人公に、実際に歴史上で起こったことをわかりやすく、テンポよくコミカルに描いています。歴史のお勉強もできる物語になっていて、監督も「ミニ大河ドラマ」とおっしゃるほどの本格的な内容なので、見ていて面白く学べるアニメでもあると思います!

    ――水瀬さんの役、千鳥は忍び――忍者の少女ですが、どんなキャラクターですか?
    水瀬 千鳥は伊賀の忍びの女の子です。幼少期に信長様に助けられたことから「信長様の忍びになりたい!」という夢を持ち、実際に仕えてからもずっと頑張っています。千鳥はリボンをつけているんですけど、それも信長様にもらった大切なもので。信長様に初めて出会ったのは5歳くらいで、仕え始めは10歳くらい、見た目も性格もちょっと天然でホワホワした女の子なんですけど、忍びに関しての能力は天下一品なので、見た目に騙されるととても痛い目を見ると思います(笑)。

    ――では千鳥の好きな所を教えてください。
    水瀬 明るくてとにかくまっすぐなところが、見ていて可愛らしいなあと思います。たまに独特の感性で、ちょっと空気の読めなさを発揮するシーンもあるんですけど(笑)、そこも愛おしい感じが千鳥の魅力だなあと思います。「嘘」や「偽り」ということが千鳥には全く無くて、まっすぐに生きています。千鳥は私より10歳くらい年下ですけど、中身がすごくしっかりしているなあと思うことも多くて、そんなところも好きです。

    ――千鳥を演じる際の心がけ(役作りのポイント)は何でしょうか?
    水瀬 このアニメはテンポの速いコメディなんですけど、千鳥のマイペースさを失わないように心がけています。急がないように、力を入れすぎないように、ある意味だら~んとしゃべっていくような(笑)。千鳥のまっすぐさが魅力なので、焦っていっぱいいっぱいにならないように気をつけています。

    ――このアニメの見どころや、今のところの水瀬さんのお気に入りシーンを教えてください。
    水瀬 やっぱり信長様と千鳥のかけあいですね! 寡黙な信長様を唯一崩せるのが千鳥という存在だと思います。あの信長様にツッコミをさせてしまうほどのボケを千鳥が炸裂させていきます(笑)。信長様を演じる羽多野渉さんのとても低い声と、千鳥のほんわかした雰囲気が混ざっている感じが、このアニメならではですね~。信長様をいい意味で翻弄する千鳥のギャグシーンに、皆さんぜひ注目してほしいです!

    ――周りの皆さんもとても豪華な声優キャスト陣です。
    水瀬 実は私は山口勝平さんが「名探偵コナン」や「犬夜叉」で演じてらした役が大好きで、声優を目指したきっかけのひとつなんです。 それから勝平さんという存在が大きくて、今回共演させて頂けて本当にうれしいです。勝平さん演じる木下秀吉の「サル感」と言うんでしょうか(笑)、アニメの秀吉様が本当に生きているかのようで。勝平さんはじめ皆さん役に入り込んで、声優という存在を感じさせないくらいなんです。秀吉様と、釘宮理恵さん演じるねね様の夫婦漫才のようなやりとりがすごく好きです(笑)。

    ――アフレコ現場の雰囲気がとても良いと聞いてます。
    水瀬 たかはし智秋さんがとてもセクシーな方だと伺っていまして、初めてご一緒させて頂いたのですが、本当にこう、色気が……女性としての魅力に圧倒されました!(照) このアニメはテンポがすごく速くて、急いでる感じは出さないようにしつつ早口で尺に収めるという課題が難しくて(笑)。そんな難題にみんなで挑んでいるので、乗り越えられた時に「やったー!できたー!」っていつも一体感が湧きますね(笑)。

    ――そんな課題を出す大地監督とはどんなやりとりを?
    水瀬 今回、千鳥役をオーディションで受けて、決まりました!となった時に、役のイメージを合わせる場を設けてもらいました。その時にこのアニメへの想いをすごく教えて下さいました。どたばたコメディというだけではなく、しっかり歴史を描いていきたいとおっしゃっていて、たとえば千鳥は伊賀の生まれでありながら織田の忍びとして仕えているということだけでも、戦国に詳しい方なら「今後どうなるんだろう」というテーマが込められているんだよ、と教えて下さいました。短い時間の中にたくさんのものを詰め込んでいきたいと、監督の頭の中のイメージを伺ったので、その期待に応えられるように頑張ろうとすごく思った時間でした。教わったのは脱力と、「はうあっ!」とかのリアクションも可愛くなくていいよ、変な声でいいよと(笑)。そう言われてほっとしました、振り幅をたくさん出せるキャラクターなんだなと思ったので、思い切ってできています。

    ――本日のグラビア撮影の感想も教えてください☆
    水瀬 楽しかったです! グラビア撮影は最近少し増えてきたんですけど、今回はお着物を着れたので嬉しかったです。「信長の忍び」の台本を読んで練習してるようなカットを撮影したり、「もしも」のテーマでおもちゃの刀を構えて役作りをしてる感じや、色んな衣装を着れて面白かったです。

    ――では最後に原作マンガファンと、水瀬さんファンへ、アニメ「信長の忍び」についてメッセージをお願いします!
    水瀬 はい! この「信長の忍び」は原作マンガもすごく面白くて、それがアニメになってより一層面白くなっていると思います。原作で描かれている「歴史」の部分は、アニメでもしっかり描かれています。アニメを見てくれた方はきっと毎週「あっ、ここで終わっちゃうの!?」っていうくらいもっと見たくなると思いますし、テンポが速くて色んなネタが詰め込まれてると思います。そのスピード感がクセになっちゃうと思いますので、毎週楽しみにしててください! キャラクターもたくさん出てきて、毎週色んな発見があると思います。5分間のお勉強タイムとしても、小さいお子様から歴史好きの大人の方まで、楽しんでもらえたら嬉しいなと思います。ぜひぜひ、よろしくお願いします!