• アフレコはまるまる一話を一気録り! 驚きの裏話も飛び出した『信長の忍び』第2期+第3期序盤の上映&水瀬いのり・山口勝平が参加のトークショー オフィシャルレポート

    2018年4月27日 イオンシネマ板橋にて、TVアニメ『信長の忍び』の上映&トークショーが開催されました。

    「戦国の世。忍びの女の子・千鳥の夢は、織田信長さまの天下統一をお手伝いすること!」 重野なおき先生の描く『信長の忍び』は、『ヤングアニマル』(白泉社)で連載されている4コマ漫画です。

    当日の上映会は、第2期(第27話~第52話)と第3期(第53話~第56話)+第57話の先行上映といった豪華な内容。千鳥役の水瀬いのりさん、木下秀吉役の山口勝平さんによるトークショーも大いに盛り上がりました。今回は、会場の様子をお届けします!


    ■「3期の千鳥ちゃんは等身も高くなって、ちょっと大人っぽくなりました」

    冒頭には司会進行MCとして、ニッポン放送アナウンサーの吉田尚記さんが登壇。親子で『信長の忍び』のオンエアを楽しんでいるという吉田アナの挨拶で、『信長の忍び~伊勢・金ヶ崎篇~』の上映がスタートしました。

    劇場のスクリーンと大音響で流れる『信長の忍び』は特別な体験でした。テンポよく畳みかけるギャグシーンでは客席から笑いが起こる一方、「金ヶ崎の退き口」といった緊迫した状況では、ファンは息を詰めて見入っている様子も。

    2期の上映が終わると、吉田アナとともに千鳥役の水瀬いのりさん、木下秀吉役の山口勝平さんが壇上に登場してトークショーが始まりました。
    「千鳥っぽい髪型に挑戦しました」という水瀬さんは、千鳥と同じ黄色いリボンで髪を結ったポニーテール姿での登場。山口さんが「2.5次元みたい!」と感想を伝えると、「可愛いー!」という声援と拍手で会場を大いに沸かせました。

     

     

    3期は千鳥の手足が少し長く(等身が高く)なっていることを鋭く指摘する吉田アナ。水瀬さんは「3期はシリアスなシーンが増えています。台詞に引っ張られてお芝居の年齢も上がり、大人っぽくなっています」と、演じる上での変化について語りました。
    3期の後半でも千鳥のカッコいい活躍が見られるということで、「もう千鳥ちゃんではなく、千鳥さん」と水瀬さんが発言すると、会場が大きな笑いに包まれる一幕も。


    ■シーンごとに分けず、濃密な1話3分弱を一気にアフレコ。さらに驚きのエピソードも!

    1期からの振り返りでは、「ジワジワと好きになっていっているのが助ちゃん」という水瀬さん。「どんどん“ヤベー奴”になってきているから(笑)」という理由には会場中も爆笑。アフレコ現場でも、村瀬歩さんが助蔵をイキイキと演じられている様子を楽しそうに話していました。
    原作を読んでいる時から『信長の忍び』の秀吉をやりたくて仕方がなかったという山口さんは、1期から比べると気負いがなくなって、フラットに演じているそうです。

     

     

    アフレコの話題はさらに盛り上がります。シーンごとに録るのではなく、1話3分弱を一気にアフレコしていることが多いと判明。これには吉田アナだけではなく、観客の皆さんも驚いたようです。

    「アフレコ中にいったんズレたら、ズレたタイミングのまま最後まで録って、音源を前にズラすと映像にピッタリ収まります」
    驚愕のエピソードを聞いた吉田アナは、「アフレコを越えて、ミュージシャンのライブセッションですね!」と絶妙な喩えで表現していました。


    ■『信長の忍び』で求められる演技は、習字の「とめ・はね・はらい」!?

    『信長の忍び』では、大地監督が自ら音声を吹き込んでいるビデオコンテを出演者に配布しているそうです。山口さんによると、「僕らの演技にちょいちょい寄せていて、大地監督バージョンの千鳥も可愛い」という、ファンなら聴いてみたくなるビデオコンテの話に花が咲きます。

    「監督の演じるツッコミの台詞が面白いからこそ、そのまま演じるよりも、一癖いれて越えたくなる」という心意気で毎回アフレコに臨んでいる水瀬さん。台本のセリフの邪魔をしない範囲でアドリブを入れる裏話を打ち明けました。

    一方、「ビデオコンテの大地節が『信長の忍び』のセリフの屋台骨となっている」と山口さんは評します。大地監督が求めている表現を汲み取って、演技することに注力していることを熱く語っていました。

    さらに吉田アナは「大地監督が求めているものを、言葉にすると?」と深掘りした質問を投げかけます。山口さんは「落語に近いものを感じる」と回答。「セリフの感情に重きを置くよりも、リズムとテンポで『間』を作る。それでも感情で見せるところはガッチリ見せる」と分析します。

    水瀬さんは、監督が求めているものはメリハリ、筆文字の「とめ・はね・はらい」ではないかと捉えているそうです。
    「千鳥はボケるところはしっかりボケて、決めるところはしっかり決める。決め方にも種類があって、覚悟がある時には語尾をグッと強める。
    さらりと自然体で決めるシーンは力で押さないで、さりげない語尾のまま終わらせる」
    複雑な千鳥の演技を言語化する水瀬さん。山口さんや吉田アナをはじめ、会場中からも「おおーっ」と感嘆の声が上がりました。


    ■3期後半は森可成や、これから登場する新キャラに注目!

    レギュラー陣はスピード感にも慣れてきて、一緒に演じていると共鳴する瞬間があって、楽しくアフレコしていると笑顔で語る水瀬さん。
    3期でシリアスなシーンが増えていることについて水瀬さんは、「戦えば勝ち負けが決まるので、すなわち死者、命についてもこれから描かれていく」ことにも言及。3期では1話3分弱の中に、起承転結がより明確に描かれていくことを示唆しました。

    3期の見どころについて訊かれた山口さんは、歴史ものはどこまでがネタバレになってしまうか難しいと前置きしつつ、3期後半の森可成を挙げました。さらに姉川の戦いなど、「散り際がめちゃくちゃカッコいいところが3分弱に凝縮されていて、笑ったり泣いたり大変」と興奮気味に語る姿が印象的でした。

    水瀬さんは「キービジュアルにはまだ登場していないキャラクターが載っています。彼らがどういう風にメインキャラクターたちに絡んでくるのか、すごく楽しみにしてもらいたいですね」と発言。千鳥のライバルキャラも新登場するとのことで、ますます期待感を煽ります。

     

     


    ■LINEスタンプや「城姫クエスト極」とのコラボなど、ますます広がる『信長の忍び』の世界!

    ここで『信長の忍び』情報がアナウンスされました。
    原作マンガ『信長の忍び』13巻の初回限定版に付属するDVDには、TVアニメ第2期の前半13話(第27~39話)が収録されているとのこと。

    関連:信長の忍び14巻TVアニメDVDつき初回限定版 | ヤングアニマル公式サイト

    二つ目の告知は『信長の忍び』LINEスタンプの配信。水瀬さんは「はぅわ」が可愛いと嬉しそうにオススメしていました。
    山口さんによると、殿(織田信長役の羽多野渉さん)は事務所からの連絡に「是非もなし」とスタンプで返信している面白エピソードを披露。会場の笑いを誘いました。

    関連:信長の忍び - LINE スタンプ | LINE STORE

    さらに三つ目の告知では、人気スマホアプリ「城姫クエスト極」と「信長の忍び~姉川・石山篇~」のコラボ情報もイベント会場で解禁されていました。(※コラボイベントは終了しています)


    楽しいトークショーもあっという間に終盤。二人から会場の皆さんへメッセージを送りました。

    山口さん「『信長の忍び』が始まってから一年半。だんだん『信長の忍び』が皆さんに認知されていることを嬉しく思います。スタッフも愛情を持って作っています。皆さんの応援で盛り上げていって、なんとか本能寺までやりたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします! 今日はどうもありがとうございました!」

    水瀬さん「本日はご来場いただきありがとうございます。2期を見ていただいて、このあと3期を上映するということで、大きなスクリーンと素敵な音響の中で『信長の忍び』を一気に見ていただく機会もそんなにないかなと思います。ぜひ今日は『信長の忍び』にどっぷりハマっていただければ嬉しいです。
    ゴールデンウィークもはじまって、お城を見に行ったり、旅行するのもいいんじゃないでしょうか。ぜひ『信長の忍び』を見て、和の心で楽しいゴールデンウィークを過ごしてください。今日はありがとうございました!」

     

     

    二人の挨拶に割れんばかりの拍手で応える観客の皆さん。3期の主題歌「金魚涙。」の流れる中、舞台を降りる水瀬さんと山口さんに向けて、鳴り止まない拍手で見送りました。

    「このあともぜひ、3期をじっくり楽しんで下さい!」と〆の挨拶で吉田アナも退場。そのまま『信長の忍び』第3期の上映会へと続き、第53話から第56話+先行上映の第57話をもってフィナーレを迎えました。

    水瀬さんがおっしゃるように、映画館のスクリーンと大音響で鑑賞する『信長の忍び』は格別で、豪傑・本多忠勝と朝倉軍・真柄直隆の一騎打ちなど、迫力ある映像体験が堪能できました。
    トークパートでは水瀬いのりさんが演じる千鳥へのこだわりや、山口勝平さんの『信長の忍び』にかける想い入れが感じられる、素敵な上映会+トークショーでした。

     

    (取材・文筆:かーずSP)


    ■イベント概要 
    TVアニメ『信長の忍び』上映会&トークショー
    開催日:2018年04月27日(金)19:00 開演
    会場:イオンシネマ板橋
    登壇者:水瀬いのり(千鳥役)、山口勝平(木下秀吉役)、MC:吉田尚記(ニッポン放送アナウンサー)